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【R18】月島蛍は何色の夢をみるか?

第2章 雨とネコとキミ


「おじさんが近くで動物病院やってるけど」

ぽろっと漏らすと、彼女の顔がぱあっと明るくなった。

おじさんに電話して今から行くことを告げて、2人並んで雨の中を歩き始める。

小っさ……

自分の横に並んで歩き始めた傘を見下ろす。

向かい合って喋ってるときは気にならなかったが、ホント、背が小さい。

188cmある自分と比べれば誰でもまあ小さいが、それでもひときわ小さい。

傘の上が地面と同じように丸見えだ。

「あの……背、高いですね」

彼女も同じことを思っていたらしい。

「まあ……」

「何かスポーツとかやってるんですか?」

「なんで?」

「背が高いから」

「背が高いこととスポーツって関係あるの?」

「なんかゼミの先輩も背が高くて、聞いたらバレー部だっていうから、そうなのかなって……」

「……」

ゼミ……?

もしかして、この人……


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