第5章 05-裏
胸元に顔を埋めながら、は小さな舌で、マルコに愛撫し続けた。どうせするなら下をして欲しい。マルコはそう思ったが、があまりにも必死だったので、口にする事が出来ない。
胸からの水音を聞きながら、マルコはフと縁側に目を遣る。そこには爆睡しているサッチがおり、あ、と内心呟く。が同時に淡い快楽に包まれ、サッチの存在はすぐになくなった。
亀頭を集中的に責める口淫に、早くも達しそうになっているマルコがいた。動かないはずの腰が心なしか浮かび、ヒクリ!
の顔に白濁が飛ぶ。
「……。す、すまねぇ」
「いいの、別に」
「ッ!」
ペロリ。顔に付いた精液を舐めたかと思うと、ペニスを上下に擦られ、マルコは思わず声を上げた。慌てて口を押さえサッチを見る。彼は「ぐおぐお」と鼾をかいている。
マルコはを睨み付けるように見やる。はニヤニヤと悪どい笑みを浮かべており、とんでもない女に惚れられた、と今更ながら後悔する。と言っても、嫌いになったわけではないのだけれど。
はマルコの身体に馬の乗りになると、また硬くなり始めたペニスを、自分の秘部へと擦り付けた。何時の間にか下着は取り払われ、擦れる度に卑猥な音が鳴る。
「……」
マルコがか細く声で名を呼ぶと、答えるようにも彼の名を呼んだ。
「んッ……。あっ、うぅっ!」
「ああッ!入って、来る……!!」
ペニスの上に腰を降ろす。根元まで入ったかと思えば、休む間もなくは腰を振り出した。