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平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第2章 高校生になりました


ーーぷにっ


「ふぉ……?」


ほっぺたをむにむにと引っ張られる。


えと……これは……どこかの国の挨拶なのかな……?


「………………」

「………………」


尋ねるように視線を送るけど、
一向に手を離してくれない美人さん。


「……………………かわいいっ!!」

「ぬぉ!!?」


手が離れたと思ったら今度は抱きしめられている。


ちょっとちょっと、美人さんに抱きしめられてるよ!?

なに!?これはなんのドッキリ!?


「え、あの、ちょ、えっと……」


離してもらおうと美人さんを押す………って、
美人さんすごく力強いんですけれども!!!


「私は森本 真実!”しんじつ” って書いて
”まさみ”って読むの!あなたは!?」


がばっと体を離したと思えば、がっしりと両肩を掴まれ、
それはもうハイテンションで自己紹介された。


「新沢 奏…です……」


勢いに押されながらも名前を言う。


「奏かぁ……よろしくねっ!
私のことは真実って呼んで!
あ!!入学式の時間!奏!走るよ!!」

「は?え、ちょ、ま…「いいから!!」

「は、はいぃ!!?」


美人さん……じゃなかった、真実に手を引かれるまま
入学式が行われるというホールまで走った。














慣れてないのに迷子にならずに行けるなんてすごいねー

なんて呟いた私に

地図なんて一度見れば頭に入るじゃーん

って、あたりまえのように返されて改めて真実のすごさを思い知るのはまた別のお話…………。
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