• テキストサイズ

平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第7章 VS お父さん




そして始まった試合。


ジャンプボールをとったのはお父さんで、新協が先制点。さっそく彼の高さをみせつけられた。

続いて誠凛ボール。フリーでうった日向先輩のスリーはお父さんにあっけなく止められ、彼の守備範囲の広さもとんでもないのだと改めて思い知る。


「デタラメだろあんなの……」

「やっぱずりぃよ……外国人選手なんて」

「でもまぁ、2人まではベンチ入り可能だからね……」


恨めしそうに言った降旗くんと河原くんに苦笑しながら返す。


それに……誠凛はそんなもんじゃ負けない。

これまでの練習を思い出して、シャーペンを握る力を強めた。

















「……んん?お父さん、シュートの精度落ちてきた?」


福田くんが呟くように言うと、リコ先輩が小さく笑った。


「そう簡単には入らないわよ。なんたって、火神くんがお父さんに自分のプレイをさせてないからね」

「自分のプレイを……?」

「届かなくてもやり方はある。水戸部くん直伝のね」


聞き返した福田くんにリコ先輩がそう答えるのを、コートを見ながら聞いていた。

お父さんとそのマークにつく火神が、練習のときの火神と水戸部先輩にかぶって見える。


「……でも火神、ストレスたまってそうですね。この試合中に2mを止めちゃったりして」

「あぁ……火神くんならやりかねないわね。いや、やってくれちゃうでしょ!」


冗談混じりにリコ先輩に言えば、不敵な笑みでそう返された。


/ 140ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp