第2章 高校生になりました
そんなこんなで無駄に長い入学式は終了。
今はクラスごとに並んで教室へ向かっているところだ。
入学式の間は、校長だの来賓だの、おじさん達の話が長くて、眠くても居眠りして目立つわけにもいかなくて、
…………とにかくだるかった。
ずっと座ってたから腰とお尻が痛い。
……ってか教室遠くね!!?
私 毎日迷子になりそうなんだけど!
あーもー早く帰って休みたーい。
中学に戻りたいよー。
なんて考えているのが表情に出ないように
平然とした表情を保って、目の前の生徒に続いて歩く。
………………………………………………。
しばらく歩くと教室についたようで、
黒板の座席表を見て、各々自分の席についていく。
私も同じように座席表から自分の席を探した。
私の席はー…………あそこか。
けっこう後ろの方だな………。
自分も席に着いて、カバンを下ろす。
……ふと視線を感じてそちらを見ると真実が座っていて、こちらに手を振っているのがわかった。
素敵な笑顔を向けられて、とりあえず笑顔で手を振り返す。
教室を見回していると、先生の声がかかった。
「じゃあこれからしばらく休憩だから。黒板に書いてある時間までは トイレに行ったり、席を立っておしゃべりしたりしていいぞー」
先生がそう言い残して教室を出ると
椅子を引く音やおしゃべりの声が徐々に聞こえてきた。