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平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第5章 モデルさんと海常高校


「ちょっと奏っ!!」

「ぐえっ!」



机に突っ伏すこと数分。

火神と黒子くんの言い合いを遠くに聞きながら
うとうとしかけていると、いきなり背後からどつかれて冒頭に至る。


机と椅子にお腹が挟まれて
朝食べたバターロールをリバースしそう……。


先ほどの声で犯人が誰かは分かっているから
ゆっくりと顔を上げた。


「お、おはよう真実。朝から元気だね……」

「そんなことどうでもいいの!!なにこの写真はっ!!」


目の前に突き出された携帯に写っていたのは、
昨日黄瀬くんと撮った写真。


「私とのツーショットだってまだないのに!!
どうしてこの駄犬と……っ!!」

「ちょ、落ち着いて……それは、その、いきなりというか
なりゆきというか……ね、落ち着いてって」


肩を掴まれ、がっくんがっくん揺らされる。

バターロール出ちゃうから、ね、落ち着こう。


「あー、もうっ!ほら、写真撮るよ!」

「あの、真実さん、まって、」


ぼけっとしている私の髪をとかしてくれる真実。

まだ頭が正常に働いていないからされるがままになる。


「はいはい黙ってー。いくよー、はい、チーズ!」


うまく笑えたか分からないけれど、
とりあえずピースをして笑顔を作った。


「よしっ!」


写真を撮って満足したのか、
ようやくいつもの定位置(佐藤くんの席)に座った真実。

私もほっと一息つく。



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