第4章 本入部
ー放課後ー
先生のお説教で心も体も疲れたので、
今日はマジバで糖分補給することにした。
この前黒子くんが飲んでいたバニラシェイクと
いつものアップルパイ。
ん!バニラシェイクけっこうおいしい!
アップルパイもサクサクとろとろだし!
……しあわせだなぁ……………。
「うわぁっ!…またいるのかよ……つーか店変えようかな……」
「ーーっ!……げほっ、げほっ……げほっ……はぁ……」
いきなり聞こえた声にひとしきりむせてからひと息つく。
……なんだこのデジャヴは…………。
以前と同じように視線を移動させると、
案の定水色と赤のアンバランスコンビがいた。
「屋上、入れなくなっちゃったみたいですけど……入部できなかったらどうしましょう……」
バニラシェイクを飲む黒子くんが心配そうに言った。
私もあのあと屋上でお昼ごはん食べてみたくて
行ってみたのに立ち入り禁止になってたんだよね……。
「それはねーだろ」
「そうでしょうか……」
まぁ、リコ先輩が黒子くんを入部させないってことはないはず。
「あぁ、ところでお前さ、なんでほかの5人みてぇに名の知れた強豪校に行かねーんだ?そもそも幻のシックスマンなんて言われてるくらいじゃねーか」
幻のシックスマン……キセキの世代か……。
いつだったかの月バスで特集組まれてたっけ?
帰ったら探してみよう。
火神と黒子くんの話に耳を傾けつつバニラシェイクをすする。