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平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第4章 本入部


「あ、あの、それで……お話って?」


昼休みも長くないので話を進めようと先輩方の目を見る。


「そうそう!奏ちゃんって
バ火神と黒子くんと同じクラスよね?」

「あ、はい。1-Bで同じクラスです」

「奏ちゃんも大変ねぇ……」

「はい…………?」


大変……?何かあったっけ?
二人とはあまり話したことない気がする。

たしかにいろいろぶっとんでるとは思うけど……。


「もう散々だったんだから……」


心底疲れた様子のリコ先輩の話に耳をかたむける。


先輩たちの話によると、今日の午前中の10分休みの間に
火神くんと黒子くんが先輩たちの元へ訪れたらしい。

リコ先輩曰く、黒子くんは気配を消して突然声をかけてきたからいちごミルクをふいちゃったし、
火神くんは教室にすごい勢いで駆け込んできて机を叩いたからバナナミルクをふいちゃったんだとか。
……………よく分からないけどとりあえず大変だったらしい。

私的にはいちごミルクとバナナミルクが気になって
黒子くんと火神くんのことなんて頭に入ってこなかったけど。


「でも、なんで先輩方のところに?」

「あー、最初俺のとこに来て試合出させろって言うからお前らさ、まだ仮入部だろ、ってたしなめたんだよ」

「そしたら私のとこに来て、本入部届けくれって」

「「…………ほんっと疲れた…」」


日向先輩とリコ先輩が声を揃えて項垂れた。

まぁ、2人ともインパクトあるからなぁ…………。


ん?本入部届け……?


「あ!あの、私も本入部届け欲しいです!」

「そう言うと思ってた!もちろん用意してあるわよ!」


得意気に笑って入部届けを渡してくれるリコ先輩。


……………………ん?


喜んで受け取ろうとするのに、
リコ先輩が手を離してくれない。


「先輩……?」
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