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平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第3章 部活に入ろう


「えーっとー……こんばんは……?」


杏樹の手を引きながら黒子くんたちの方へ近づく。

まだ火神くんにべったりな広樹を引きはがすと、
二人の視線が再度私に集まった。


「てめぇは……真実といたちびっこ……?」

「新沢さん、こんばんは」


相変わらずな火神くんにカチンときたけど、
黒子くんが丁寧に挨拶してくれたから見逃すことにする。


「ひろくんです!」

「あんちゃんです!」


広樹と杏樹が頭を下げたので、私からも紹介することにした。


「私の弟と妹だよ。広樹と杏樹、双子なの」


火神くんと黒子くんは、二人の目線の高さまで屈むと
いくらか柔らかい表情で頭を撫でてくれている。

火神くんもそんな表情できるんだ……。


「ところで新沢さん」

「はいっ」


名前を呼ばれて声が裏返る。

立ち上がった黒子くんが私の目を見た。


「いつから見ていたんですか?」

「二人が1on1してるくらい……かな」

「そうですか……」


申し訳なくなって視線が泳ぐ。

ふと広樹と杏樹がいないことに気がつき辺りを見ると、少し離れたところで 火神くんにボールで遊んでもらっているのが見えた。

あとでお礼しなきゃなー。


「どう思いましたか?」

「え……?」


質問の意図が分からず聞き返す。


「火神くんと僕のバスケ見て、どう思いましたか?」
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