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平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第3章 部活に入ろう


それから1日の授業はあっという間だった。
昨日よりもたくさんの人と話せたし、
おは朝占いの1位は伊達じゃない。


そういえば、私の前の席の男の子は期待を裏切らずサッカー部で、名前は佐藤くん。下の名前はたしか幸太とかだった気がする。



帰りのSHRは、今日から始まる仮入部についてで、
それぞれの部活がどこで活動しているかの説明があった。


バスケ部はもちろん体育館だけれど、
まだ入学して3日目だし、学校説明会や入試をいれても
数回しか体育館へ行ったことがないのから不安だ。

さすがに仮入部1日目で遅刻なんてしたくない。


この学校で知ってる人といえば……リコ先輩?

他学年の教室へ行くのはこわい。
リコ先輩なら迎えに行くとか言ってくれそうだけど
来てもらうなんて申し訳無さすぎる。


でも、同学年でバスケ部なんて…………。


そこでふと、小金井先輩の首根っこを掴んでいた
火神くんを思い出した。

左斜め前を見ると、先生の話なんてほぼ聞いていない様子でせっせと教科書類をカバンに詰めている火神くん。

火神くん置き勉はしないんだ、意外かも……。


……じゃなくて!体育館までどうするかだよ!!

火神くんとは、会話らしい会話なんてしたことないし、
私の名前なんて絶対覚えてないだろうし、
とりあえず話しかける勇気がない。


一人で行くしかないか……。


他の部活の説明も続ける先生の声を遠くに聞いて、
脚をぷらぷらさせながらため息をひとつ。


ふと左どなりを見ると、真面目に話を聞いている黒子くん。

黒子くんは何部かな?

おとなしそうだし、文化部かな?
それとも、バドミントンとか?
サッカーではなさそうだしなぁ……。


いろいろ考えているうちに先生の話は終わっていたようで、号令係の声が掛かった。
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