第3章 部活に入ろう
Cの水戸部凛之助先輩。
1番背が高くって、優しそうな先輩。
実家が大家族で、弟や妹がたくさんいることを聞いて、周りによく気がつくのはお兄ちゃんだからかなって思った。はじめはその身長の高さにビビったけれど、一緒にいれば、そんな印象はすぐになくなった。
お料理も上手らしくて、今度食べてみたいなーなんて呟いたら、にこっと微笑んでくれた。これは期待して良いのでしょうか←
Fの小金井慎二先輩。
バスケ部いかがですか~って言ってたり、火神くんに連行されてたり、なんだかんだで1番印象的な先輩。
明るく楽しそうに話す口元はなんだか猫っぽい。
中学の時はテニス部だったらしいけど、水戸部先輩の影響でバスケを始めたんだって。その頃からの付き合いだからこそ、水戸部先輩の言いたいことを読み取れるんだろうなぁ……。小金井先輩は、お調子者に見えて実はすごいのかも!
PFの土田聡史先輩。
糸目が特徴的で、個性的……というか、個性がありすぎる先輩方の自己紹介を聞く中で、1番まともな人(いろいろ失礼)だと感じた先輩だ。2年生の中では1番最後に入部したらしい。あとは……バスケ部唯一の彼女持ち!!!うらやましい!!小金井先輩が前のめりで教えてくれて、ほかの先輩が止めるかと思いきや、みんなにいろいろなことを暴露してくれた。……土田先輩、お疲れ様です……。
こんな感じではじめはただの自己紹介だったはずなのに、誰かが他の人の個人情報を暴露しだしたら、倍返ししての繰り返しで、先輩方のことをたくさん知ることができた気がする。
私は、先輩方がわいわいしているのを聞いているだけだったけど、これが初対面だということを忘れるくらい緊張せずにいることができた。
こんな先輩方と一緒に部活ができるなんて、
明日から始まる仮入部が楽しみで仕方ない。
はやる気持ちを抑えながら、そろそろSHRが始まりそうなので教室に戻ることにした。
先生には申し訳ないけれど、
今日の授業は頭に入る気がしない。
そんなことよりも明日から始まる部活のことで頭がいっぱいだ。