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平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第3章 部活に入ろう


断られちゃうかな……?
なんて不安と緊張で、視線がさまよう。

しかし、その心配は無用だったようで、


「もちろ…「もちろんよっ!」


眼鏡の先輩の言葉を遮るように言って
リコ先輩が私の手を取る。


その勢いに驚いて肩が跳ねた。

確認するようにリコ先輩を見る。


「そんな不安そうにしないで!奏ちゃんなら大歓迎よ!みんなもそうよねー?……っていうか、私のかわいいかわいい後輩の奏ちゃんを受け入れないとか私が許さないし♡」


リコ先輩、それはもはや脅しなんじゃ……

黒い笑顔で告げるリコ先輩と、
びびりながらも笑顔を向けてくれる2年生の先輩方。

なんだかあったかい雰囲気に私も自然と笑顔になっていて、これから3年間この部活で頑張りたいって思いが強くなった。


その後は指示通りに入部届けを記入して、
それから2年生の先輩の紹介もしていただいた。


主将でSGの日向順平先輩。
第一印象が眼鏡だった先輩だ。
温厚そうな風貌だけど、1度スイッチが入ると、口が悪くて、とにかくとっても怖くなるらしい。見たいような見たくないような……。あとは、戦国武将が好きで、フィギュア集めたり、ジオラマを作ったりしているんだって!意外な趣味に思わず笑いそうになったことは内緒。……後からリコ先輩に聞いた話だけど、中学のときによく話してくれたバスケ馬鹿は日向先輩のことだったみたい。


副主将でPGの伊月俊先輩。
部活勧誘の時にダジャレを言っていた先輩だ。
ネタ帳をいつも持ち歩いていて、ダジャレ好きは家族ぐるみなんだとか……。「せっかく格好いいのにもったいないよな!」 なんて言って小金井先輩が笑っていた。……そういえば、バスケ歴は小2からで、誠凛では1番キャリアが長いんだって!伊月先輩も、リコ先輩が話してくれたバスケ馬鹿の1人らしい。



中学のときリコ先輩が話してくれた、“よくジムに来るバスケ馬鹿”が、まさか先輩方のことだったなんて……。

この学校を選んだ自分を褒めてあげたくなった。


……あれ?でも、リコ先輩の話に出てきたバスケ馬鹿は3人だったような………………?でも、気のせいかも……………………?

先輩方の自己紹介を聞きながら考えていたけれど、ほかの話を聞いているうちに、そんな疑問なんて吹き飛んでしまった。
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