• テキストサイズ

平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第7章 VS お父さん


ー 5月16日(土) ー

とうとうやってきた予選第一回戦。

会場に着いた私はリコ先輩たちとは別行動で、選手が着替えやアップをするあいだに受付を済ませていた。

水戸部先輩が私専用に書いてくださった会場の地図を片手に試合を行う体育館へ向かう。


「受付から右に行って、自販機を通り過ぎたところを…………自販機?自販機ってどこだ?え、なくね?トイレしか見えないよ?」


ぶつぶつと呟きながら地図とにらめっこ。

傍から見たら不審者に違いないけど今は気にしない。
早くベンチに行ってドリンクとかタオルの用意しなくちゃ。


「いや、今ここにいて、受付がここだから…………ん?地図の向きがちがうの?あれ?いや、でもここに喫煙スペースが見えて……」


地図をくるくる回しながら辺りをきょろきょろ見回す。


「……水戸部先輩の地図ですらよめないなんて…………っあだっ!あ、す、すいません!」


ずっと下を向いていたせいか、
誰かの背中にぶつかってしまったらしい。

痛む鼻に涙目になりながら頭を下げた。

/ 140ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp