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平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第6章 売店という名の戦場?


「みんなで……パンを買ってくればいいんですか……?」


私が聞くと、リコ先輩は大きく頷いた。


「実は誠凛高校の売店で、毎月27日だけ数量限定で
特別なパンが売られるんだ~♪」

「はぁ……」


リコ先輩の言葉に気だるげな声を漏らす火神。


「それを食べれば恋愛でも部活でも必勝を約束される、という噂の幻のパン。“イベリコ豚カツサンドパン三大珍味キャビアフォアグラトリュフ乗せ” 税込2800円!」


イベリコ豚カツサンドなんちゃら?

三大珍味って合わせれば美味しいとかそういう問題じゃない気がするんだけど…………。

名前長いし無駄に高いし……美味しいのかな……?


「海常にも勝ったし、練習も順調。ついでに幻のパンもゲットして弾みをつけるぞ、って訳だ」


怪訝そうな表情の1年生に、日向先輩が言った。


「けど、狙ってるのは私たちだけじゃないわ。
いつもよりちょっとだけ混むのよ」

「パン買ってくるだけだろ?ちょろいじゃん……ですよ」


リコ先輩の言葉に火神が不敵に笑った。

……先輩のことだから
簡単なことじゃない気がするんだけどな……。


「ほい。」

「…………?」


日向先輩が茶封筒を差し出し、受け取った火神は首を傾げる。

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