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平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第6章 売店という名の戦場?


ー4月27日(月) お昼休みー


朝の段階でリコ先輩から昼休みに招集がかかっていたので、3人で話しながら呼び出された場所へと向かう。


「あはははっ……もう、ほんと、火神やばすぎるって!
授業中笑いをこらえるのがどれだけ大変だったか……っ」


4時間目の授業中、寝ぼけてハゲの先生の頭を鷲掴みにした光景を思い出して笑うと、頭を小突かれた。


「うっせぇ笑うな。だいたい黒子のやつだけ怒られねぇとか理不尽すぎるだろ」

「黒子くんは影薄いし、前が火神だから余計に目立たないもんね」

「くっそ席替えしてぇ」

「おかげでよく眠れました」


ぐっと伸びをしながら言う黒子くん。

となりで火神がため息をつくのが聞こえた。


「私もうとうとしてたけどばれなかったー」

「てめぇは身長のおかげだろ」

「うるさい」

「新沢さん、女の子は小さい方が可愛いですよ?」

「それは適度に小さい場合であってね、
ここまで小さくなるとバカにされるだけなんだよ……」

「ドンマイだな」

「火神うざい」

「う”っ……」


肩パンはできないので背中に一発入れておいた。


そういえば今日はなんで集まるんだろう?
手ぶらできちゃったけど……。

昨日の反省もかねてミーティングかな?
それともただの連絡?





考えているうちに目的の場所に到着。

リコ先輩を含め2年生部員は既に集まっていて、
私たちが来たのと同じくらいにほかの一年生も揃った。


「なんすか?用って」


「ちょっとパン買ってきて♪」


眠たそうに気だるそうに尋ねた火神に
可愛らしく答えたリコ先輩。


なるほど、パンを買いに…………。


パンを買いに………………?


「は?」

「パン?」


火神と福田くんの間抜けな声。

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