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平凡な私と目立ちすぎる仲間たち【黒子のバスケ】

第5章 モデルさんと海常高校


しばらくしてお店の方の視線が痛くなってきたので、
全員でお店を出ることにした。


……あの量を完食されちゃったら大赤字だもんね…………。

店主の方に同情しつつお店から出る。


「おえっ、……さすがに食い過ぎた」

「おつかれさま……」

「かなり旨かったけどよ……あの量はつらいわ。黒子のやつなんて3分の1も食ってなかったんだぜ?」


黒子くんは普段のお昼ご飯も少なかったなと思い出して、苦しそうにお腹をさする火神に苦笑い。


「黒子くん痩せすぎて私より体重軽くなったりしないでよ…………ってあれ?」


黒子くんに話しかけたつもりなのに、彼の姿がない。

いつもは火神の近くにいるはずなのに……。


「ん?……どうかしたか?」

「いや、黒子くんが見当たらなくて……」


急に話さなくなった私を不思議に思ったのか、
尋ねてきた火神に答える。


「あ?黒子?…………まじでいねぇな」


きょろきょろと辺りを見回して呟く火神。

黒子くん、どこ行っちゃったんだろう?


「よしっ!じゃあ、帰ろっか。全員いる?」


リコ先輩が言って、それぞれ周囲を確認する。

……………………。

やっぱり黒子くんの姿はない。


「あれ?黒子は?」


日向先輩が黒子くんのことに気がついてくれたようで、全員に尋ねるように言った。


「いつものことだろ?どうせまた、最後尾とかに……」


伊月先輩の言葉に、全員が振り返る。


火神と私に集まる視線。


………………。


「最後尾……私と火神です…………」





沈黙にたえられずに私が言った2秒後、

リコ先輩の命により、黒子くん大捜索が始まった。
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