第2章 高校生になりました
…………………………。
ど、どうしよう。
なんでみんなそんなにコミュ力高いの!!?
友達ってどうやって作るんだっけ!!?
ググる?知○袋?どうしよう?!
とと、とりあえずスマホいじってようかな……
「奏っ!」
悶々と考えていると、名前を呼ばれて顔を上げる。
「真実っ!」
目の前にあったのは朝の美人さんの顔で
安心感から思わず笑顔になった。
「入学式の校長の話長かったねー」
「うんうん!腰痛くなっちゃったよー」
私の前の席が空いていたので
そこに腰掛けながら話す真実に相槌をうつ。
話して分かったことは、
真実が高校生向けの雑誌の読者モデルをしていて、
たまにテレビに出たりとかもしているということ。
雑誌なんて買ったことないから知らなかった……。
さっきから妙に視線を感じると思ったら
みんな真実のこと見てるのか!!!!
私めっちゃ気軽に話しちゃってるけど大丈夫かな!?
メアドまで交換しちやったし、
入学早々すごい人と友達になれちゃったなぁ……。
そのあとも、出身中学や部活のことなど、
たくさんお話をした。
モデルさんだって聞いてびっくりしたけれど、
話してみれば普通の高校生で(当たり前)ほっとした。