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【CDC企画】チョコ食べすぎたら鼻血出るってほんと!?

第1章 ほどける心



「ー、今日サイゼ行かない?」
『あー、どうしよっかな』

化学の時間から、およそ3時間。
ぶっ通しで寝続けていたら、いつの間にか授業が終わった。

さすがに私でも、一時間目から帰りのHRまで寝たのは初めて。
寝すぎて頭が痛い。

「」
『バファ○ンほしぃー…』
「あれ、及川先輩と岩泉先輩じゃない?」
『は?』

友達に袖を引かれ、正門を見ると

『うげ、白ブレザー…』

どこの漫画だ、つーかどうやってカレーうどん食べんのってぐらい真っ白なブレザー姿の二人がいた。

『ちょっといってくるー』
「はいはーい、サイゼはまた今度ね」

元々、化学の道具以外カバンから出していなかったため、準備に時間はかからなかった。

ずっと開いていなかったSNSを開くと、岩泉さんから

[すまん、及川泣かした]

と入っていた。

泣かしたって、あの人そんなに泣かないけど…

なんて思いながら、階段を駆け下りていく。

自分でもびっくりするほど全速力で昇降口まで走ると、乱れた髪を直し、上履きからローファーへと履き替えた。

そのまま、何事もなかったかのように正門へ歩いていく。
どれだけツンデレなんだよ。

『岩泉先輩』
岩「おー、」
『教室から見えたんで』

いつも通り、岩泉先輩は男らしい。
こんな人が彼氏だったら、きっと幸せなんだろうなぁ。

岩「、こいつ頼む」
『わざわざすみません』

岩泉先輩の後ろに居る及川先輩は、なんだかいじけているようだ。

岩「ほら」
及「嫌だ」
岩「が困るだろーが!!」

無理やり岩泉先輩から離された、及川先輩は、なんだか可哀想。

そのまま、じゃあな、と一言残し、岩泉先輩はクールに去っていく。

クール…
うん、クール。

ちょ、笑いそう…
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