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【CDC企画】チョコ食べすぎたら鼻血出るってほんと!?

第2章 チョコじゃなくて・・・?


のに、

『わぁぁぁぁ!?』

なぜか開けてもないのにドアが開いた。
そりゃあもう、半端じゃなくびっくりしましたよ。
原因は、蛍のお母さん。
おばさんが、向こう側からドアを開いたのだ。

「あら、どうしたのちゃん」
『いや、ドア開けようとしたら、逆にドアが開いちゃって…』

後ろに倒れそうになったところを、蛍に支えられた。
ふわ、と蛍の匂いが香ってくる。
優しくて甘い、私をダメにする匂い。
だから嫌なんだよな、離れたくなくなるから。

「お母さんには電話しておいたから、ちゃんはもう少しゆっくりしてて?」
『え…』
「これ、お土産のショートケーキ。二人で食べていいわよ」

おばさんは、ショートケーキと紅茶ののったお盆を蛍に押し付けると

「お邪魔みたいだから、私は1階に居るわね」

と語尾にハートマークが付きそうな口調で部屋を出て行った。

残された私たちは、先程まで喧嘩していたこともあってかか、嫌な雰囲気。

月「」
『なに』
月「これでも帰る?」

は?と口に出そうとしたが、軽く唇を啄まれた。

月「ケーキ、好きでしょ」
『…今ので機嫌が直ったこともないけど、仕方ないから食べてあげる』

可愛くない

と蛍は言いながら、机の上にお盆をのせる。

可愛くなくて結構

口に出すと不機嫌になるから、言わなかった。
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