【CDC企画】チョコ食べすぎたら鼻血出るってほんと!?
第2章 チョコじゃなくて・・・?
『けーいーちゃーん』
月「…帰ってきて第一声目がそれ?」
四ヶ月ぶりに宮城へと帰ってきた私の第一声目に、私の彼氏は心底呆れたような顔をした。
めげないけどね!ふん!
『違いますー、第一声目は、「帰ってきたぞ宮城ィィィィ!!」でした』
月「なにそれ、てか誰の真似」
『流宮城県への愛をこめた渾身のラブメッセージ!!』
え、待って蛍くん。
やめて、そんなイタイ子見るような目やめて。
ちゃん泣いちゃう。
『ごめんなさい、調子乗りました…』
月「わかってるならいいよ」
いつも通り、私の彼氏は冷たいです。
『じゃあ、私家に帰るね?』
月「は?」
『だって、そのまま蛍の家に来たから。あ、おばさんにお土産渡してるね。蛍の好きなショートケーキもあるよ』
どっちにしろ、蛍の家に来る予定だったのは明日。
ってことをお母さんに伝えていたら、マジギレの電話がかかってきた。
はやく帰らないと玄関閉められる。
なんて焦りがあり、早口で言うべきことをまくし立て、蛍の部屋から出ようとした。
月「ちょっと」
でも、そんな私の行動は蛍によって遮られてしまう。
開けようとしていたドアに手をつき、私を見下ろす。
なにこれ、壁ドン?壁ドンか?
『ちょっとツッキー。壁ドンとか趣味じゃないから。股間蹴りたくなるからやめて』
月「なんで帰るの」
あ、ちょっとイラついた。
さっきも言ったよね、それ。
『だからさ私、家に帰ってないの!!お母さんたち心配してるし…』
月「今日が何の日か覚えてないわけ?」
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
なんなのこいつ!相変わらず宇宙人!
つーか話噛み合ってない!!
『あー、もー!!放して!!蛍には関係ないでしょ!!』
私は無理やり蛍の腕を振り払い、ドアを開こうとした。