第10章 甘える
「キスしよう」
彼が舌を差し出す。
私はその舌をチュッと吸う。
チュッとして、唇ではむはむして、舌でベロベロ舐めて…
ふと、さっき彼のもので同じことをしてたことを思い出す。
いいのかな…同じ唇で…
なんてちょっと思う。
でも気持ちいいから止められなくて、私は自分の舌を彼の唇に差し込む。
今度は彼がちゅうってしてくれる。
彼の指が私の下半身に伸びる。
濡れた股の間をそっと探る。
私の下半身がビクッとなる。
彼の指が、ぐっ…と割れ目にささる。
「あっ…!」
私は思わず顔を上げて、声を出す。
「唇…離さないで」
彼が手で私の頭を引き寄せる。
「ん…」
私は再び唇をつける。
下から…
唇の中と割れ目の中を刺激されて…
「んっ…ぐっ…んっ…んんっ…ん…あんっ…あん…あん…」
どうにかなりそう…。
腰もいやらしい感じでガンガン動いちゃう…。
「はぁ…もう我慢できない…いれよう」
唇を離して彼が言う。
私は頷く。
「コンドーム取って」
彼が置いてったコンドームの箱を、枕元の棚から取り出して、中身を1個、彼に渡す。
そして彼の身体から降りる。
彼が自分のものにコンドームをつけるの…
見ないフリしてたまに見る。
そんなふうになってるんだ…。
「準備できた」
彼は私の唇にチュッと軽くキスする。
そして私の身体を仰向けにさせる。