第10章 甘える
私は身体を起こし、彼の身体をじっくり見る。
身体の真ん中も…。
思わず目をそらしたくなる。
「なんだか…恥ずかしいね。そうじっくり見られると」
照れくさそうに彼がこぼす。
実は私も恥ずかしい。すごく。
でも今さらそんなこと言えない。
「可愛い」
私は彼の唇にチュッとキスしてみる。
この唇でさっき私の…
とか思い出して、余計恥ずかしくなる。
「サキ…顔がすごく赤いよ。無理しないで」
彼の手が私の頬に触れる。
やっぱりそうなんだ…。
「うん…恥ずかしい…すごく。でもしてみたいの」
正直に打ち明ける。
「うれしい。僕の身体、好きにしていいよ」
私はまず、自分の手で彼のものをそっと握ってみる。
固い…さっきより固い気がする。
先っぽのほうを舌の先っぽでそっと舐める。
私の手の中で彼のものがピクッとなる。
手で支えながら全体的にペロペロ舐める。
うれしい…
彼のものをこんなふうにできるなんて…
「あぁ…気持ちいいよ、サキ…」
ため息まじりで彼がつぶやく。
「本当? じゃあ、こんなふうにするのは?」
彼のものの先っぽをパクッとくわえる。
そして口の中でペロペロする。
「あっ…! 気持ちいい…。サキ…こんなことどこで覚えたんだ?」
少しとがめるような口調で彼は問いかける。
「漫画で…ネットで読んだ漫画で」
私は正直に話す。
彼は私の上半身を抱えて引っ張って、自分の身体の上に乗せる。
そして私の目を見て話す。
「他の男にこんなこと、絶対にしちゃダメだよ」
「他の人にはしたくないもん…」
そう答えると、彼は優しく微笑んで話を続ける。
「困ったことがあったら全部僕に話して。他のヤツには話さないで」
「うん」
「サキが寂しいときには、いつでも会いに来てあげる。だから他の男を頼らないで。絶対に」
「うん…」
うれしくて涙が出そう。