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境界の先

第8章 撮る


部屋に戻る。
今度はセーラー服に着替えて撮影する。
これもやっぱり超ミニ丈だ。

「こんな女子高生ヤバイよ」

私はちょっと笑っちゃう。

「君がいつも着ている制服のスカートだって相当短いだろ。だいたいあんなふうにしているから、変なヤツに目をつけられるんじゃないのか?」

説教口調で彼が言う。
お父さんみたい。

んー…お父さんにはそんなこと言われたことないけど。

……。

「どうしたの? 笑って」

カメラを構えた彼が言う。

「あ、ごめん」

私はレンズに笑顔を向ける。



「なかなかいい写真が取れた」

デジカメのプレビュー画面を眺めて彼がニコニコする。

勉強机に向かってみたり、意味なくベッドに寝転がったり…いろいろさせられた…。



「今日はいろいろあって疲れたな。もう寝ようか」

「これ脱いでいい?」

コスプレセーラー服を指して彼に尋ねる。

「いいよ」

パジャマに着替える。

「逢坂くん、パジャマ着る? お父さんの持ってこようか?」

「いいよ。シャツとパンツで寝る」

「そっか。後、えっと…」

「うん? まだ何か?」

「布団…もうひとつ出したほうがいいのかな…?」

「いらない」

「きゃっ」

ベッドに押し倒された。

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