第5章 捕まえる
「……」
どういうリアクションをしたらいいかわからない。
戸惑っていると、また唇がつけられる。
舌が差し込まれる。
私は口を開いて彼の舌を迎える。
目をつむって、彼の舌が私の口の中を撫でるのを感じる。
どれくらいかわからないけど、結構長い間、唇を重ねる。
「僕にこういうことされたかった?」
唇が離れたとき、彼が尋ねる。
「……」
言葉も出てこないし、声も上手く出せそうにない。
とりあえず首を横に振る。
「遠慮しなくていいのに」
バッ
彼の手が、私のニットをまくりあげる。
「ひゃ…」
声にならない声が出た。
ブラが見えるくらいまで、一気にまくられた。
お腹がスースーする。
彼の手が背中にまわり、ブラのホックを探る。
「あ……やっ……」
身をよじって抵抗する。
でも、あっけなくホックが外れる。
ブラがふわっと浮き上がる。
両手で押さえる。
「どうでもいい男にキスさせるのなら…僕にはそれ以上のことをさせてくれてもいいだろ?」
ブラを押さえる手に、彼の手が重なる。
「やっ…やだっ…」
「今度は僕が楽しむ番だ」
私の手首をつかんで、彼は私の手をそこからどける。
唇でくわえてブラをずり上げる。
私の胸が乳首まであらわになる。