第2章 どうやら捨てられたようです
ーーーチリィーン…チリィーン
狐2『ん?…』
狐1『どうした?』
狐2『いや…何か、この奥から…』
ーーーチリィーン…チリィーン
狐達『!!?』
森の奥から聴こえる鈴の音。
それを聴き、狐達は毛を逆立てた。そして慌てて逃げるようその場から立ち去る
狐3『何してる!!急げ!あいつが来るぞ!!』
狐4『あいつ?……!!』
ニエに捕まっていた狐はジタバタと暴れ、ニエから離れていった。ニエはただただ首を傾げるばかり
ニ「逃げちゃった…」
ーーーチリィーン…チリィーン…チリィーン
ニ「ん?…何の音なんだろう」
ザワザワと激しく揺れる木々。気付けば日が沈み、周りは真っ暗になっていた。その場は異様な重々しい空気に包まれていた。何か恐ろしいものが奥からやってくる…