第2章 どうやら捨てられたようです
ニ「この白い髪や目で産まれたニエは諦めるしかないのです。何があっても、何をされても…」
「…なるほど、人間共はこの時代になってもまだくだらない選民をしてるわけか…飽きぬ奴らよ」
ニ「いいのです。ニエは嫌われ者…みんなと同じではないニエが悪いのです。仕方ありません…そいうものです。育てていただいた叔母さまや叔父さま達にも学校でも嫌われ者なのでどうなってもいいんです」
「…」
ニ「今生活が厳しいし、ニエは妖怪が見えるからおばさんたちに迷惑をかけていたし…きっと口減らしになったのでしょ」
「…チッ……捨てられたということは町に帰る必要はないってことだな」
ニ「えっ?」
「ならば…我のものになれ」
ニ「はっ?…何をおっしゃっているのですか(どうした、この人)」
「まぁ、落ち着け。本当ならばお前の目をえぐって持ち帰ってもいいんだが…お前自身に興味が湧いた。大人しくしてるならば命を繋いでやる」
ニ「(ああ、目ん玉目当てか)」
「ただし」
ニ「…(また空気が重い;)」
「逃げ出そうとするならば、その両目を潰して風穴を開け、腹を引き裂き、臓物を食って皮になったお前を町に返してやろう」