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恋の罠

第4章 空の想い


どれくらい抱きしめられていただろう
空はゆっくり顔を上げ心を見る
月が彼女の顔を映しいつもより綺麗に見える
星のように輝く心に空はそっと顔を近づけ
唇を重ねる
久しぶりの感触に空は恋に溺れる


『「んっ…」』


2人の間に甘い吐息が出る
何人かこちらの方を見るがそのことに気づかないくらい
交わしていた
心は空に唇を奪われながら罪悪感を感じていた
自分を愛してくれる刹那
別れてもなお一途に想ってくれる空
禁断の恋と知りながらも気持ちをぶつけてくれた花
3人の間で揺れる自分が情けないと感じる
答えを決めたくてもなかなか絞れない
3人とも同じくらい愛してるから
そんなことを考えていると聞き覚えのある声が
公園中に響く
  

『心!どこだ、心』


その声の持ち主は花だった
2人は声に反応するかのように離れた
花は公園まで走ってきたのだろう
ハァハァと息が乱れている


『いつまで待っても遅いから心配で迎えに来た
帰ろう?』
「うん…ねぇ、空も家にこない?
このまま放っておけないしうちは部屋がたくさんある
ここに来る前、拓斗に連絡したらうちに住むって
言ってたから空も一緒に住もうよ!」


心の発言に同じことを思う花と空


(いつの間に連絡したんだ?
同じ家に好きな女がいて恋敵と住んだらダメだろ
あぁ、にしても心は綺麗だよなぁ♡
例え恋敵が同じ家でも俺は心を諦めない
心の心、盗んでやる)



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