第1章 バースデーパーティー
電車に乗って30分、夏休みにストバスの大会をやっていた公園へとやって来た。一番乗りかと思いきや、もう来てる人がいる。あれは…緑間君と赤い髪の人。テツヤ君にはもう大丈夫だと言われているけど、ウィンターカップの時のことを思い出すと緊張する。今日はハサミ持ってないよね?
黒子「おはようございます、赤司君、緑間君」
緑間「来たか、黒子」
赤司「おはよう黒子。それと小坂さん、だったね」
黄瀬「オレは無視ッスか⁉︎」
緑間「いたのか、黄瀬」
赤司「ああ、すまない黄瀬。見えなかった」
黄瀬「皆してオレの扱いヒドくないッスか」
和やかに話しているけど、何か違和感がある。赤い髪の人、前は名前呼びしてなかったっけ?雰囲気もなんだか違うし…別の人みたいだ。と、顔に出ていたのか赤い髪の人が苦笑しながら話しかけてきた。
赤司「ウィンターカップの時は怖がらせてすまなかった。そんなに緊張しなくても今日は何もしないよ」
穂波「え、あの、はい、すみません」
黒子「赤司君余計怖がらせてますよ」
テツヤ君のツッコミに皆が笑う。なんだろう、雰囲気全然違うんですけど⁈プチパニック寸前のところでテツヤ君がそっと教えてくれた。
黒子「もうあの時とは違うんですよ、皆」
よくわからないけど、多分いいことなんだろう。テツヤ君が嬉しそうだ。