第3章 甘えんぼ【ソーマ/甘】
暫く暇だなぁと思っていると不意に
「
好きだ…馬鹿」
「えっ?」
慌ててソーマを見る、
「寝てる‥‥よね?」
どんな夢を見てるのだろうか
顔が熱くなっていくのが解る
なら、私だって
『私も、好きだよ』
「‥‥だろうな」
『‥‥‥‥えっ!?酔ってなかったの!?』
「覚めた」
『い、何時から』
「あいつが出て行った時だ」
あいつって‥‥リンドウさんか‥‥
ん?って事は
『あの、す、好きっていうのは‥‥』
「本当だ」
『じ、じゃあ私が言ったことも‥‥』
「俺は耳がいいからな」
ば、爆発する
何がって顔が
「まさか、嘘じゃねえだろ」
『も、もちろん』
「偶には悪くねえなこう言うのも」
『え?』
「寝る、足出せ」
反射的に慌てて足を伸ばす
そこに頭を乗せるソーマ
『‥‥お休み』
「ああ、」
(帰ったぜ!‥‥っと、いい感じになってたのか)
(あらリンドウさん?こっちに来なさい?)
(おっと急用が、じゃあな)
(あ、逃げた!)