第5章 主人愛【ソーマ/中編】
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
『おはようソーマ、飯、どうする?』
「‥‥要らねえ、」
本人はなんとも無いように装っているようだが落ち込んでいるのが丸分かりだ
‥‥理由は解っている
『ソーマ、飯食わねえと元気出ねえぞ』
「お前も‥‥俺に関わるのを止めろ、
お前だって俺の近くにいればいつかはあいつみたいに‥‥」
あいつ、とはエリックのことだ
新型との任務の時にアラガミに喰われ殉職したらしい
『なんねーよ、私は何時までもソーマといるって決めたろ』
「保証はねえ」
『私が保証する!いいや、して見せるさ
お前は私の救い主なんだからな』
「まだそんな戯言を‥‥」
戯言と言われてむくれる私
『なんだよ、アラガミから助けてくれたんだから救い主だろ!』
「‥‥ちっ、」
『ふふん、無駄なあがきは止めろよ、さ、飯くいな』
話していて少し冷めてしまったスクランブルエッグを渡す
「‥‥お前は、」
『ん?』
「お前は‥‥死ぬな」
『‥‥‥‥!
ああ!勿論!』