第1章 見えている答え ※R-18※BL
壁についていない留守にしていた片手は花巻の服の中、と言いたいが生徒指導が喧しいのでなんだかんだ律儀にシャツの裾はズボンに入れている。
それに放課後の部活前である今、あまり乱す訳にもいかず素肌には触れられない。
仕方ないがシャツの上から胸や脇腹を撫でていく。
「え、ぅあっ!ちょっいきなり…!」
追い詰められ緊張して少し体温の下がった体には、
追い詰めて興奮している少し体温の上がった手が、
温かくて気持ちいいらしい。
思っていた以上に反応がいい。
壁についていた手を肘に変え、顔の距離を詰める。
またキスされると思ったのか驚いて目を瞑った花巻の唇を掠めて、愛おしく名前を囁く。耳を舐める。
「花」
「!あっおまっそれ反則…!耳やっ…」
擽ったいのか、快感が強すぎるのか、嫌なのか、肩をすくめ身を捩る。
「…嫌か?」
「うっ…まだわかんね…!あ…!」
嫌ではないらしい。
「はやく、決めてくれ、期待する」
「んな事言われても…松川お前っ触り方エロ過ぎ…!ひあ…きもち…」
「…何、溜まってた?赤くなった切ない顔可愛い」
「うう…!」