第3章 ハイキュー 烏養繋心
先輩を問い詰めた真相はこうだ。
たまたま仕事で通りかかったら不動産屋さんから出てくるが見えた。
打ち合わせが終わり、会社から出ると今度は新築分譲中のマンションから出てくるを見た。
ファミリータイプのマンションだから結婚すると思った。と・・・
マンションを買うなんて話は聞いてない。
・・・いや、聞いたかもしれない。
今の賃貸マンションの更新が近づいていると。
新しいマンションを探しているから一緒に見に行かないか。と・・・
その直後にコーチに就任して その話はなくなった。
と思っていた。
でも、無くなるはずはないんだ。
更新時期は決まっているんだから
なんで気付かなかったんだ。
は俺に相談しようとしてたんじゃねーか。
最後に家に行った時も、そういえばマンションのチラシが何枚も置いてあった。
ただの折り込みチラシだと思っていたが、あれはこういうことだったのか。
今すぐにでも会いたい。
話を聞きたい。
そんな思いが強くなった。
しかし、一歩進む勇気がない。
本当に他に男がいたらどうする。
その男と暮らすマンションだったら。
俺とはもう終わってると思ってるかもしれない。
ひっかきまわすだけかもしれない。
「だーーーーーっ!
俺、マジだっさ・・・・・・」
「・・・・・・くん、鳥養君。
大丈夫ですか?」
「!?うゎぁっ 先生!!?
いつのまに!」
突然目の前で聞こえた声に驚き、椅子から落ちそうになった状態を慌てて立て直す。
目の前にいたのは排球部顧問の武田一鉄。
先ほどまで部活で顔を合わせていたが、用事があって店に立ち寄ったらしい。
「すみません。驚かせてしまいましたね。
もう閉店かとは思ったんですが、明日の練習の事で伝え忘れてしまって。
これなんですが・・・・・・・」
武田が明日の練習メニューについて話し始める。
そういえば先生職員会議が入ってて 明日の練習途中からしか来れないって言ってたな