第3章 ハイキュー 烏養繋心
「んっ んんぅ
あっ待って・・・
久しぶりだから ゆっくり・・・
あっ・・・あぁっ」
くぐもった声が聞こえる。
二人の行為はエスカレートして 男女のまぐわいになっていた。
2か月合わなかった若い男女が 気持ちを伝え合うには必要な行為だったのであろう。
だが、肝心なことはまだ何一つ伝えきれていない。
お互いの思いの再確認しかできていないのだから。
1時間ほど経っただろうか・・・
が重い口を開いた。
「・・・ねぇ、繋心。
コーチって楽しい?」
冒頭の質問である。
以前の繋心だったら、バレーの話題は適当にさけて話題を変えていたかも知れない。
以前のだったら、「私よりバレーが楽しいの?」そういう意味が含まれた質問だったかも知れない。
でも、今は違う。
二人の未来へ必要な、大切な一歩である。
まずはシャワーを浴びて さっぱりしてから話そうか。
お互いの事。
全てさらけ出そう。
語り合おう。
話が尽きるまで。
---完---