第3章 ハイキュー 烏養繋心
そもそも繋心とが知り合ったのは高校時代。
先輩後輩という間柄だった。
の方が1年先輩ではあるが共通の知人を通して知り合い、たまにみんなでワイワイ集まり盛り上がる。
そんな関係だった。
それが男女の関係に進んだのはが23歳の頃。
地元の大学を卒業し、地元の大手と言われる企業に就職したものの理想と現実の狭間で思い悩んでいた。
自棄を起こし、国分町でへべれけに酔っ払い路上に座り込んでいたのを介抱したのがたまたま通りかかった繋心だった。
繋心はたまたま町内会チームの打ち上げで分町に来ていた。
切れた煙草を買いに路上に出たところ、見覚えのある女を見つけたのだ。
繋心はをタクシーに乗せるとそのままホテルに向かった。
実家暮らしで自宅には連れ込めない。
が、女の家も知らない。
ここに置いておいては誰かに持ち帰られてしまう。
それよりは・・・と考えたのだ。
下心がなかったわけではなかった。
高校時代、繋心はに憧れていたのだ。
しかし、当時には付き合っていた彼氏がいた。
の一つ上のバレー部の先輩。
その先輩のおかげでみんなで遊んでいたのだ。
だから手は出せなかったのだが、大学に入り遠距離恋愛になるとすぐに別れてしまった。
繋心は別れたことも知っていたが、その頃にはすでに自分にも彼女がいたからどうしようもなかった。
いわば千載一遇のチャンスだった。
弱っていたを慰め、丸め込み、体の関係を持った。
そして、順番は違うが付き合うことになったのだ。