第3章 水槽
林「預かったり、こん子(擬人)たちに合う旦那方を見つけてあげたり……。確かにけったいな見た目どす。こん子なんて上半身は人やけど下半身は鳥、こん子は肌はな真っ白く鱗かておます…やけどモンおへん。ちゃんと生きとるのどす。否定しはるもんおへん…」
睦「(生きている…)」
林「奴隷にしたり闇ん方で売ったりしたはる人がおるらしいやけど…」
その時、睦月に背を向けていた林檎はほんの一瞬、嘘っぽい笑顔を貼り付けていた顔が苦虫を噛み潰したかのような顔をした。
林「まだお伺いしてきぃひんでしたが旦那のお名前は?」
睦「便利屋の…睦月(ムツキ)だ」