第2章 コンビニの帰り道…
その時、後ろから睦月を心配する声がした
林「あんさん、どもない?怪我はあらしまへんか?」
睦「えっ、ああ、大丈夫です;」
声を掛けたのはここではあまり見かけない若く綺麗な顔をした男だった
林「雪もおますし、気をつけておくれやす」
睦「あ、はい」
男はそのまま真っ直ぐ行ってしまった。
睦月は肉まんを諦め、下り坂をスピードを下げて歩いた
寒さや早く帰りたい一心で近道をしようと睦月は別の道に入った。街灯の灯りもない裏の道
睦「こんなとこあったんだな」
そんな事を考えながら歩いていると、右端に一軒の店を見つけた。最近建ったという雰囲気ではなく、少し古い作りで異様な雰囲気な店だった。怪しさ全開と言わんばかりに人気が少ない場所に建っていた
だが、何か惹かれるような感覚が睦月はあった
扉の横にはスタンド看板があった
そこには『擬人』と書いてあった。
睦「ぎじん?なんだこの店」
林「名前ん通りや」