第8章 それは、善悪逆転する。
ルーシィSide―――――
アタシは、動くことが出来なかった。
ハッピー「ルーシィ・・・。」
ルーシィ「シロ・・・あんなに強かったんだ・・。」
いくらナツやグレイが疲弊してたからと言っても、あの二人は強い。・・・なのに、その二人を一撃で倒したゼロと・・もう20分は戦ってる。
ゼロ「ほぅ・・・まだ戦えるか小娘。」
シロ「戦えたらいけない?そんなルールあったかしら?」
ゼロの魔法はシロに当たらない。戦い始めた時よりはゼロの魔力が少なくなってる。でも、シロはそんな風には見えない。シロは防御壁に加えて攻撃魔法を使ってるのに・・・。
ルーシィ「・・・凄い・・。」
ゼロ「ダークカプリチオ!!」
ハッピー「!ルーシィ!!」
ルーシィ「え・・・。」
狙いが・・・アタシ!?
避けれない・・・!!
・・・あれ・・?痛みが・・来ない・・・?
ルーシィ「・・・シロ・・?」
シロ「チッ・・・ふざけた事してくれるわね・・・っ!!」
ハッピー「シロ・・・?シロッ!!!」
シロ「貫通してない。騒ぐな。」
ルーシィ「でもシロ・・・っ!血まみれじゃない!!」
シロ「・・・寝てろ、ルーシィ。」
シロが血まみれの手で、アタシの額にそっと触れた。
そしたら、どんどん眠くなってきて・・・
アタシの意識は、飛んだ。
ハッピーSide―――――
ハッピー「ルーシィ!?」
シロ「・・・寝かせただけだ。」
ゼロ「・・・ダークカプリチオを受けてもまだ立つか。」
シロ「うるさい。」
シロが、紅く染まってる。脇腹に当たったみたいで、出血が酷い。
ハッピー「シロ!血が凄いよ!?」
シロ「放っておいて。」
ゼロ「ふははは!自滅する気か!?」
シロ「造形魔法、血の鉾槍(ブラッドハルバード)!!」
ハッピー「・・・!?」
ポタポタと地面に落ちていたハズのシロの血が、黒い武器に変わった。
ゼロ「・・・ほぅ。血を武器にするか。」
シロ「リサイクルって言葉、貴方は知らなさそうだものね。」
シロは武器を、オイラに向けた。
ハッピー「・・・シロ・・?」
シロ「・・・アンタも眠ってなさい。これから起きる事は、見なくていいわ。」
急に眠くなって・・・オイラは寝ちゃったんだ。