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輝やく闇【男主】

第8章 それは、善悪逆転する。





「テメェに記憶がないのはよーく分かった。通りで心の声が聞こえねぇわけだ。」


エルザ「・・・!六魔将軍・・・!!」
コブラ「どうやってここまで来た?で、何故ニルヴァーナの封印を解いた?」
ジェラール「・・・眠っている時に、誰かの声が聞こえた・・“ニルヴァーナを手に入れる”と。かすかにその魔法と、隠し場所は覚えていた。これは危険な魔法だ。誰の手にも渡してはいけない。・・・だから、完全に壊すために、封印を解いた。」
コブラ「!?」
エルザ「ニルヴァーナを、破壊するだと!?」
ジェラール「自立崩壊魔方陣はすでに組み込んだ。ニルヴァーナはまもなく自ら消滅するだろう。」



突如浮かぶ魔方陣。



コブラ「何だよこの高度な魔方陣は・・・!!このままじゃ、ニルヴァーナが崩壊する!!」
エルザ「・・・レン・・まさかその為にここまで来たのか・・!?」
俺「・・・俺はジェラールについてきただけだよ、エルザさん。」

コブラ「ジェラール!解除コードをはきやがれ!!」
俺「・・・教えないよ。絶対に。」
コブラ「・・・てめぇは知ってるのか。言え!!」
俺「言わない。心の声だって聞かせない。・・・ジェラールが、命をかけようとしてまで壊そうとしている魔法なんだ・・・。」
エルザ「・・・命を・・?」
俺「止めたよ。死んだら意味がないとね。」


ジェラール「・・・レン・・しかし・・・。」
俺「・・・いいか?ジェラール。ここで死んでも、エルザさんの苦しみや憎しみが晴れる事はない。むしろ後悔するだろう。・・・死ぬことが償いだと思うなら、それは間違ってる。死んで楽になろうとするな。・・・エルザさんを、泣かせたいのか?」
ジェラール「・・・!」


はっとしたように顔を上げるジェラール。


俺「・・・生きて、あがく事こそ、償いになるよ。」



笑ってそう言うレンにその場にいた全員が息を呑む。




「何事か。」
コブラ「ブレイン・・・!」
ブレイン「・・・自立崩壊魔方陣か。」
コブラ「ジェラールが組み込みやがったんだ!マズいぜ・・このままじゃせっかくのニルヴァーナが消滅しちまう!」
コブラ「フッ・・・案ずるなコブラよ。レンが組み込んだのでなければ問題はない・・・。」
俺「・・・俺のでなければ、問題ない・・?」

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