第6章 それは、雷鳴の響き。
俺「・・・散々言ってくれるじゃねぇか。何様のつもりだ?」
エバ「ヒッ・・・!?」
ダリア「レン様・・・?」
俺「ダリアは・・・ダリアは普通の人間の女の子と同じだ!!それを化け物だの何だの・・・ダリアの事を知らないお前に言う資格はない!!」
エバ「・・・っ!!」
ダリア「ハッ)レン様!私は平気ですわ・・・!だから、石化を早く・・・!!」
俺「・・・そうだったな。・・石化を今すぐ解け。」
エバーグリーンに1歩ずつ近づく。
エバ「・・・私の石化眼にはもう1つ能力があるのをご存じかしら?」
俺「・・・?」
エバ「遠隔操作よ!ここからでも石化した娘たちを砂に変えることくらい出来るわ!!」
俺「そうか・・・。」
俺は迷う事なくエバーグリーンの顔の真横に召喚した大きめの剣をぶっ刺した。
エバ「・・・え・・?」
俺「じゃあ砂にされる前にお前を殺せば、問題はないんだよな。」
そうして歩み寄るスピードを変えずにエバーグリーンに近づく。
エバ「え、ちょっと待って・・・!ごめんなさい!!!いやぁぁああっ!!戻す!あの子たちを元に戻すから!!!」
俺は突き刺した剣とは逆の方にパンチを喰らわせた。壁が少し(かなり)崩れた。
俺「・・・脅しって、こうやって使うんだぞ。」
エバ「は、はい・・・。」
そう言って俺は剣を消し、ダリアの元へと戻る。
ダリア「もう宜しいのですか?」
俺「あぁ。そこを見てみろ。」
ダリア「?・・・エバーグリーンvsレン。勝者レン。・・・という事は、ミラ様達は元に戻られたのですね!!良かった・・・!」
シロ「レン!!!」
俺「シロ!良かった・・・!無事だったのか!!」
シロ「あぃ!伝言!!空に浮いてるアレ、分かる?」
俺「・・・あの魔水晶か?アレが何なんだ?」
シロ「神鳴殿って言って、あれには魔力が込められてるの!アレを壊さないと街に無数の雷が落ちる・・・。でも、アレを壊したら壊した本人にその魔水晶の攻撃が当たるんだ!!」
俺「・・・なるほど。生態リンクか。シロ、これをルーシィに。」
シロ「・・・え?このカギ、レオの・・・。」
俺「いい?途中で落としたりしちゃダメだからな。」
シロ「・・・わかった!」
シロはカギを持って飛んで行った・・・