第5章 それは、大きな塔だった。
シロside――――――――
「ルールは簡単だ。俺はエルザを生贄としてゼレフ復活の儀を取り行いたい。・・・いや、エルザじゃなくとも構わない。」
シロ「エルザじゃなくても・・いい・・・?」
ハッピー「どういう事だろう?」
「ここにもうすぐエルザよりも魔力を持つ者がやってくるだろう。・・・着実にその者はこちらへやってきている。その者でも構わないという事だ。」
ナツ「エルザよりも魔力を持ってる奴?・・・まさかマスター!?いや、そんなわけねぇよな・・・。」
シロ「・・・。」
「すなわち・・楽園への扉が開けば俺の勝ち。もしお前たちがそれを阻止出来ればそちらの勝ち。ただしそれだけでは面白くないのでな。こちらは3人の戦士を配置する。そこを突破出来なければ・・・俺にはたどり着けん。」
シロ「・・・つまりは、3対8のバトルロワイヤルって事・・。」
「それともう1つ。評議院がサテライトスクエアで此処を攻撃してくる可能性がある。全てを消滅させる究極の破壊魔法、エーテリオンだ。」
ナツ「エー・・・テリオン?とにかくその魔法ヤバいのか?」
シロ「ヤバいなんてものじゃない・・・。ここに落とされたらボク達は間違いなく骨も残らず死んじゃうよ!!」
ハッピー「えぇぇええっ!?」
シロ「・・・レン・・!」
ナツ「?なんだそれ??」
シロ「魔水晶。これならレンと・・・っ!」
「はーい。こちらレン。怪我はないか?シロ。」
出た・・・!!
シロ「レン・・・っ!!ケガはないよ!大丈夫!!」
ナツ「レン?レンなのか!?」
「お、ナツくんと一緒か。ルーシィは?バラバラなのか?」
シロ「うん・・・。あのね、レン。今ボク達がいるところに、エーテリオンが落とされるかもしれない。」
「・・・は?」
シロ「評議院がここを危険ってみなしたら・・間違いなく落としてくる・・・!どうしようレン!!」
「おー・・・分かった。なんとかしてみる。」
ハッピー「何とか出来るんだ・・・。」
「いいかシロ。お前は魔導士だ。魔導士には戦わないといけない時がある。それはわかるな?」
シロ「・・・わかってる!」
「いい子だ。じゃあまた後で。」