第3章 その名は、妖精の尻尾。
「・・・これはこれはレンさん。こんなところまで上がってこられて・・どうしましたか?」
俺「よぉ、ジョゼさん。決めたよ。俺は幽鬼の支配者には入らない。」
ジョゼ「・・・それは残念です。貴方は素晴らしい魔導士になれる素質があるというのに・・。」
俺「ハッ。俺を動力源に使っといてよく言うぜ。」
ジョゼ「貴方は動力源に使われるほどに魔力を持っていると言う事ですよ、レンさん。」
俺「そうか。・・・ついでに、今日で幽鬼の支配者を去ろうと思ってんだ。」
ジョゼ「それはそれは・・・ジュビア達エレメント4にガジルさんが大変悲しむでしょうね・・。」
俺「まぁ、去るに当たって・・・とりあえずお前だけはぶっ飛ばすって・・決めたんだよ!!!」
ジョゼに魔法を繰り出したレン。
ジョゼ「・・・まだまだですね、レンさん。・・いや、動力源にしたせいで魔力が衰えてるんでしょうか?」
俺「・・・これが全力だとでも思ってるのか?」
ジョゼ「・・・何だと?」
突如レンの足元で光り出す魔方陣。
ジョゼ「!まさか・・・!!」
俺「・・・我との盟約に従い、姿を現せ。・・来い、青龍!!!」
ジョゼ「・・・青龍・・だと・・・!?」
青龍「・・・遅いな。他の連中を呼び出したわけでもないだろうに。」
俺「・・・カギが見当たらなかったのでな。」
青龍「・・・ふむ。なるほど。わざわざ我との前回の約束を守ってくれたのか。」
俺「・・・約束は守るもの、だろう?」
青龍「・・・そうだな。では参ろうか。」
俺「頼んだぞ。」
ジョゼ「・・・私の相手は貴様がするというのか・・。」
青龍「主は記憶がなくとも主。・・以前から忙しい方ではあったので、大した事はありません。」
青龍はジョゼに攻撃を加える。ジョゼは青龍の攻撃に対応するのに手一杯のようで、レンの事は目に入っていない様子・・・。
レン「・・・力を・・一点に集中・・・。」