第9章 それは、晴れた日のこと。
ルーシィ「着いたわねー・・・ルーナ王国王都、エスポワール!」
ナツ「もう馬車に乗らなくてもいいのか・・・?ウプッ・・・。」
ウェンディ「凄い賑やかですねー・・・!!」
グレイ「随分と人が多いな・・・。王都だからか?」
エルザ「ケ、ケーキがたくさん・・・!!」
ハッピー「すみません、お祭りか何かするんですか?」
ルーシィ「あ、ちょっとハッピー!アンタが質問したら街の人がビックリしちゃうじゃない!!」
女1「あら、旅の人達?そうよぉ~。お祝いをしなくっちゃ!!」
エルザ「お祝い?一体何のだ??」
子供1「帰って来たの!!100年ぶりに!!」
グレイ「帰って来た?・・・100年!?」
子供2「王女様が帰って来たの!!」
ルーシィ「王女様って・・・え?100年でしょ?どういう事??」
エルザ「・・・ちなみに、王女の名を聞いてもいいか?」
女1「シルビア王女よ?本の中と変わらずお美しかったわ・・・!!」
グレイ「・・・どういう事だ?100年以上も生きてるって事だよな?」
子供2「・・・お兄さん達、お話聞いたことないのー?」
子供1「ないのー?」
ルーシィ「お話?」
女1「ルーナ王国にはね、口伝いに語られ続ける物語があるのよ。」
子供1「そのお話の最後はね!こう言って終わるの!!」
「「王女が戻ってきたのなら、祝福を。さすれば王子も戻ってくる。王子が戻ってきたのなら、この国に平穏と富が与えられる。」」
ジェラール「・・・平穏と富・・。」
子供1「白いネコちゃんがね、綺麗な女の人に変わったから、王女様だって分かったんだー!」
ハッピー「白いネコ・・・?やっぱりシロだ!!」
ルーシィ「あの、その王女様には何処で会えますか?アタシ達、そのネコを探してたの!」
女1「多分王宮じゃないかしら?・・・王子は、まだ戻ってきていないのよね・・。」
エルザ「・・・王子が戻って来なかったら、何かあるのか?」
女1「私達には何も伝えられていないけれど・・・何かあるかもしれないわね。私の祖母が生きていた頃に聞いたら、悲しそうな顔をしていたもの。」
シャルル「・・・そう。ありがとう。」
ウェンディ「えーっと・・・王宮に行けば会えるんでしょうか?」
ナツ「おっしゃ!そうと決まれば行くぞ王宮ー!!」