第9章 それは、晴れた日のこと。
グレイ「・・・ここが王宮の門、か?」
ナツ「スッゲー!!デカいな!!」
シャルル「それでいて装飾も綺麗だわ・・・。」
ルーシィ「・・・あの!シルビア王女に会いたいんですが・・!」
衛兵1「貴様らは何者だ?」
エルザ「私達は妖精の尻尾の者だ。・・・シロに会いたい。」
衛兵1「魔導士であっても、許可がなければ城内に立ちいる事は出来ない。」
グレイ「シロは妖精の尻尾の一員だ。・・・それでも入れてもらえないのか?」
衛兵2「申し訳ない。」
ナツ「何でだよ!ルーシィは昔入れたんだろ!?何で俺達は入れないんだよ!!」
ウェンディ「ちょ、ちょっとナツさん・・・!!」
「ルーシィ・・・とは、ルーシィ・ハートフィリア様でしょうか?」
シャルル「・・・貴方、衛兵ではないわね。」
モンド「私、この城で30年執事をさせて頂いております、モンドと申します。ルーシィ様、お久しゅうございます。」
ルーシィ「・・・あぁ!あの時の執事さん!!」
モンド「ルーシィ様御一行様、どうぞお入り下さいませ。」
衛兵1「!モンド様!?」
モンド「ルーシィ様は大切なお客様です。門前払いをした事を知ればきっと王子がお怒りになるでしょう。」
衛兵2「・・・!失礼いたしました。すぐに馬車を用意致します!!」
ナツ「また馬車に乗るのか!?」
エルザ「いや、歩いて行く。心遣い感謝する。」
衛兵1「かしこまりました。どうぞ中へ。」
ルーシィ「はぁ~・・・!懐かしい!!そうそう、門をくぐると綺麗な庭園があるのよね・・・!」
モンド「あれから約10年になりますね。今はこのあたりで青いバラを育てております。」
グレイ「青いバラか・・・あまり見ないな。」
ウェンディ「綺麗・・・!」
ルーシィ「あ、それより執事さん。シロ・・・シルビア王女は、王宮にいらっしゃるんですか?」
モンド「はい、いらっしゃいますよ。つい先日、お戻りになられました。」
グレイ「・・・レン・ディオグランツの事は知っているか?」
モンド「はい。お名前だけは。・・・しかし、お顔までは・・。」
エルザ「そうか・・・。ちなみに王宮まではどれほど歩く?」
モンド「王宮までは20分ほど歩きます。」
ハッピー「20分!?」
ウェンディ「け、結構遠いんですね・・・。」