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天使の悪魔
第1章 下校
ーバス停まで…
中で震える振動をなんとか無視して考える
バス停までは歩いて10分
ゆっくり歩けばなんとかなるだろう、と
「わか、った、」
なんとか息をついて、いきそうになるのを逃す
「イってもいいんだよ?」
周りの子が見たら、すごく優しく微笑まれてるようにしか見えない笑顔で、悪魔の言葉を囁く彼
「ムリ」
いけるわけない、こんなに人いっぱいなのに
「ほら、行こ?」
と、柔らかな髪を揺らして、覗き込まれて手をつながれる。
こんな瞬間が嬉しかったり…
奏とあたしは手をつないで歩き出す
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