• テキストサイズ

Affectionate Photographs

第7章 Half Year Anniversary!


誕生日、バレンタイン、それぞれ凛は汐からディナーなりプレゼントなりケーキなりたくさんの贈り物を受け取った。
どれも凛の趣向にあったもので、自慢の彼女だと胸を張りたい気持ちでいっぱいだった。


紙袋からラッピングされたプレゼントを取り出すと、なにやら硬い質感。
凛は丁寧にそれを解いた。

「色紙?」

汐からのプレゼントは3つ折りタイプの色紙だった。

開くと、左右の台紙にはこれまでふたりが過ごした半年の月日の間に撮った写真が可愛らしくコラージュされていた。
初めて撮った映画デートのプリクラを筆頭に、いつの間に撮ったんだと突っ込みを入れたくなるような写真、さらには先日の誕生日のときに撮ってもらったディナーの写真。
左右2ページにわたる半年間の思い出のダイジェスト。
ここにはない写真もたくさん撮った。
半年間に味わった、様々の感情がカラフルに鮮やかに甦る。

真ん中の台紙には汐の可愛らしい字で〝Happy Half Year〟と書かれ、その下にはハート型のメッセージカードがあった。
それには凛への感謝の言葉や思い出のエピソードが添えられていて、〝凛くん大好き!これからも仲良くやっていこうね〟で締めくくられていた。
読んでいて笑顔になる、汐の気持ちが伝わる心が温まるメッセージだった。

「すげ…。汐、ありがとな。すげぇ嬉しい」
「喜んでくれてあたしも嬉しい!どういたしまして」
嬉しそうに笑う汐の頭を撫でる。
目を見合わせてちゅっと音が聞こえてきそうな可愛らしいキスをした。


「俺からも汐にプレゼントがあるんだ」
「えー、そうなの?嬉しい!なにがでるかな、なにがでるかな」
サイコロでも回しそうな口ぶりで汐は笑う。

「目ぇ瞑ってろー」
凛の言葉に従い、汐は目を閉じた。

そんな汐の前に1つの白い横長の封筒を掲げる。

「もう見ていいぞ」
凛の許しを得て汐は目を開いた。

「封筒?お手紙?」
汐は視界に飛び込んだ白い封筒を凛から受け取った。
見た目は何の変哲もないただの白い光沢のある封筒。
しかし中身は手紙ではない。

「開けて中確認してみろ」
凛に促されて汐は中を確認した。

「え!?すごい!」
凛からのプレゼントに驚いた汐は、凛とそれを交互に見る。
嬉しそうに表情を崩す汐に凛まで嬉しくなってくる。

やがて落ち着いた汐は凛に訊ねた。

「でもこれ、どうしたの?」
/ 67ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp