第2章 黄瀬涼太編
私は海常高校バスケ部のマネジャー。
今日も部活があり、練習の補佐をしていた。
私は汗だくになった黄瀬くんにタオルを渡した。
「ありがとう!」
いつもと変わりの無い風景。
だけど、もうすぐでウィンターカップが始まるんだよね…
あれから黄瀬くんは、モデルの仕事を休んでバスケに一生懸命に励んでいる。
誠凛高校バスケ部に練習試合で負けて涙した時から…
黄瀬くんだから絶対強くなってる。
…あ、体育館が騒がしくなってきた。
相変わらずギャラリーが出来るよね…
出ていかせなきゃ、選手のモチベーション下げさせる前に。
私がマネジャーに選ばれてから、女の子たちは私を白い目で見ていた。
それがあるから、女友達が居ない。
けれど、私には友達がいる。
バスケ部の皆と、黄瀬くんが一番いい友達かな。
マネジャーをしていたら、必ず黄瀬くんと関わるからね。
それに嫉妬した女の子達に、嫌がらせをされて泣いていたら黄瀬くんは「気にしたらダメっスよ」と、私に言ってくれた。
練習が終わりへとへとになっている黄瀬くんは私に言った。
「ふぅ疲れたっス~
水城っち…今日一緒に帰ろう?」