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あなたへの想いを伝えたい【黒子のバスケ】

第10章 高尾和成編


私は秀徳高校バスケ部のマネジャー、水城アリサ。

今日もマネジャーのお勤め頑張るのだよ!!

私は体育館に響くくらい大きな声で言った。
すると……

「ま、真似するな!!」

……緑間くんに怒られた。
そんな風景を見ていた高尾くんは、プスス……と笑っている。
ほんと、部活動の毎日がたのしい。

―そう思えるようになったのはいつだろう。

前の私は選手に最低限の会話しかせず、マネジャーの仕事を淡々とこなしていた。
私はあまり男の人と話すのが苦手だったから。

「あ、君!!」

半年前、部活が終わって1人で帰っていた時に、ある人に呼び止められた。
―同じ一年生の高尾和成くん。
クラスは違うけど、バスケ部員の1人だ。

最初の印象はあまり良くはなかった。
部活内で様子を見ていると、人をバカにしたような口調で―

「これ、体育館に忘れてたぜ?」

前言撤回。
……そう言えば、我が儘な緑間くんについていけるくらい柔軟で、優しい。
バカにしたような口調でも、ちゃんと相手の事を考えてる。

―それがきっかけで、緑間くんとも仲良くなり、私と高尾くんと緑間くんで下校するようになった。

仲良くなっていくと、高尾くんは自分の事を打ち明けてくれるようになった。
中学生の時は、緑間くんに負けたらしいけど。
負けたことを根に持ってない感じがまた、人の良さを引き出させている。

「アリサ、何しんみりしたような顔してんだ?」

高尾くんは笑いながら顔を覗いて私に言った。

なっ……////

「ちょいアリサの鼻のしたが伸びてたぜ?笑
なんか良からぬ事を考えてたじゃねぇか?笑笑」

何もないから!!//
高尾くんはそうやってすぐ―///

高尾くんは意地悪そうに、ククっと笑っている。
私もつられて、フフっと笑う。

私は高尾くんが大好きだよ。
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