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あなたへの想いを伝えたい【黒子のバスケ】

第8章 氷室辰也編


私は陽泉高校バスケ部のマネジャーである水城アリサ。
ウィンターカップが間近なこの時期は、外は一面の雪景色が広がる。
私は寒さに負けず、選手のサポートに明け暮れた。
そんなある日。

むっくん、気合い入ってますね。
私は右隣にいた氷室先輩と話していた。

「敦は負けず嫌いだからな。」

私は氷室先輩の笑顔にちょっと顔を赤くした。
体育館は設備が整っているから、激しい運動をしたら夏場みたいに汗を普通にかく。
汗だくになってる氷室先輩はとても色っぽい。

「俺も、タイガに負けていられないしな、練習再開するよ。」

氷室先輩は立ち上がっていそいそと、練習をし始めた。


―部活動が終わり、私はむっくんと氷室先輩と帰る。
私はむっくんとクラスメートで、友達。
氷室先輩とむっくんはとても仲がいいから私も交えて、三人で一緒に帰る事がしばしば。
いつも通り、部活動が終わるとコンビニに寄って行った。

ね、むっくんはさ、クリームシチュー味のまいう棒好きだっけ?
コンビニに着くなり、私はお菓子売り場に直行。
むっくんも付いてくる。

「ねぇねぇアリサちん~。
これ、アリサの好きな味だよね~。」

うんうん、それ大好き!!
私はふと振り返った。

―あれ?

いつもなら、私達を微笑ましく見ている氷室先輩が居ない。
私は暫く店内で氷室先輩を探した。
……アイスクリームをじっと下を向いて見る氷室先輩がいた。

氷室先輩?
私は様子を伺うと氷室先輩は思い詰めた表情をしていた。
氷室先輩は私に視線を移した。

「あ、あぁアリサちゃん。
俺は何しようか迷っててね……。
アリサちゃんは決めたかい?」

普段髪で隠れている左目が見えた。
右目の泣きぼくろも、視線に入った私は思わずうつ向いた。

私は……!ま、まだです……

「アリサちん~。
何処~?」

「ほら、敦が呼んでる。
行ってきなよ。」

私はすみませんと軽く謝り、むっくんのところに駆けた。

私……氷室先輩が好きなんだ……
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