第3章 緑間真太郎編
ここに来たのは良いけど…
緑間くんはどこ?
…あ、いた……
「水城、遅いのだよ。
暇だったからシュート練習をしていたのだよ。」
緑間くんはいつも部活が終わったら、体育館の中で一人、地道にシュート練習をしている。
チーム内では偉そうに見えて、真面目な人なんだよね緑間くんは。
私は思わずクスッと笑ってしまう。
「な…///
何が可笑しいのだよ!!///」
真面目な人だな~って感心してるの~!!
私はにこにこして言った。
「ちゃかすなっ!」
私は、緑間くんの照れた顔が好き。
真面目な性格もすべて。
「…………アリサ」
すると、緑間くんがボールを持ったまま、ぶつぶつと何かを呟く。
緑間くんは私を一瞬だけ見て、持っているボールをゴールにバサンッと音をたてて入れる。
「オレの女神…水城アリサ。」
ボールが体育館に跳ねる音で緑間くんの声がかき消された。
え?なんて言ったの?
聞き間違いかな……私は思わず顔を赤らめた。
「オレのラッキーアイテムは、アリサだ。」
私は思わず照れてしまい、緑間くんに背を向ける。
すると、緑間くんは持ち直したボールを地面に落とすと、私に近づいて来て後ろからゆっくりと抱き締めた。
「オレは嬉しい。
アリサがくれた物は全てオレにとってラッキーアイテムなのだよ///
率直に言うとだ……オレは、アリサが好きだ。」
私は振り返り、私も緑間くんが好きだよ、と言い緑間くんに見とれる。
顔が火照り、緑間くんは私に目をつぶれと言った。
緑間くんは顔を近づけてきて、少しぎこちなく唇と唇が触れる。
チュ
「アリサはオレの彼女だ////」
緑間くんは私をまた抱き締めながら言った。
私も大好きなのだよ♪