第3章 緑間真太郎編
私はいつも通りおは朝を見て、部員のラッキーアイテムを持って行くことが日課になっていた。
私は秀徳高校バスケ部のマネジャー。
全国大会を控えているから、運気を上げる為にも頑張らないとね!!
元々私はおは朝占いには興味なかった。
だって百発百中じゃないし、飽きていたのに…
緑間くんと言う中々面白い人に会ってから、興味が湧いて今に至るの。
いつも緑間くんはじぶんでラッキーアイテムを持ってくるのに、私は緑間くんの分まで持ってきてしまうの。
「はぁ…」
あ…また面倒だとかいわれそうだな…
「忘れたのだよ…くま吉……」
あれ?
今日は持ってきてないの?
緑間くんはがっくりと肩をおとす。
高尾くんはプススと笑い、緑間くんの肩を叩く。
緑間くん、たまに忘れるんだね…
私も少し笑い、緑間くんにラッキーアイテムを渡す。
「水城……いいのか?」
私は勿論と言い、手作りのバスケユニフォームを着させた熊のぬいぐるみを渡した。
「済まない、感謝している。」
え、一瞬顔を赤らめた?
…気のせいかな…
「あとで返すから、帰りに一緒に帰るのだよ。」
え、別に良いのに……
(また余計な事を…みたいに、冷たい視線が刺さるような気がしてたのに…)
「い、いいから来るのだよ!!」
緑間くんの焦っている言葉に、私はこくりと頷いた。